「KIN - everyday fine objects」が始まりました。

CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店では「KIN - everyday fine objects」が始まりました。

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スウェーデンと日本の親交150年を記念し、昨年スウェーデンで開催された本展。テキスタイルデザイナー Åsa Pärson さんの声掛けで、日本に起源を持ちスウェーデンで活躍する作家と、それぞれがパートナーとして選んだ作家、合計10名が集いました。

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KIN という言葉は「家族・親類」という意味を持ち、スウェーデンと日本、ふたつの文化の間に存在する確かな繋がりを示しています。互いの文化や暮らしの在り方をインスピレーションの源に、スウェーデンのクラフトの世界に根付く「Vackrare Vardagsvara = 美しい日用品」という理念に基き制作された、毎日をより快適に、そしてより美しく彩る作品を10名の作家それぞれが制作しました。

本ブログでは10名の作家をペアごとに、展示販売中の作品と、今回の展示にお寄せいただいたコメントをご紹介していきます。


■Keiji Otani (textile) - Åsa Pärson (textile)

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Keiji Otani / シルクパッテン織ストール

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Åsa Pärson / Hand-woven Hand-dyed Towel

「Åsa Pärsonとの出会いは20年ほど前になります。日本と日本の染織が大好きな彼女は毎年のように来日しており、以前私が勤めていた会社にお客様として来店していました。2004年にスウェーデンで開催された Tokyo Style in Stockholm というイベントで偶然再会、その後交流を深めてきました。

共に手織りの経験があり、染織分野の中でも特に様々な織りの技法や組織に興味があるため、共感出来る部分の多さをお互い認識しています。日本と染織に興味がある Åsa と、ヨーロッパと染織に興味がある私は、制作する表現は違っていてもお互いの素材や技法へのこだわりや、テキスタイルデザイナーとしてテキスタイルに対する向き合い方を尊重しており、2012年東京のサボア・ヴィーブルにて初めて2人展を開催しました。

今回の展示のきっかけとなった昨年2018年ストックホルムでの展示は、彼女が彼女の感性で様々な異なる物作りをキュレートしました。素材、技法の枠を越えて皆が違和感なく繋がり、またライバルとして刺激し合える仲間だと確認出来る展示であったため、今回また彼女をキュレーターとして推薦し、日本でもこの感覚を共有できればと思いました。スウェーデンで手織りで制作された織と、日本で機械織りで制作された織、その両方をぜひご体感ください。」

ー Keiji Otani(大谷敬司)

■Takao Momiyama (textile) - Margareta Heijkensköld Holmgren (textile)

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Takao Momiyama / Collage

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Margareta Heijkensköld Holmgren / Three Sisters

「Margareta Heijkenskjöld を紹介するうえでぜひ伝えたいのは、彼女の洗練された素材選びについてと、伝統的な染色技術を新たなコンテキストに取り入れられる能力についてです。とてもシンプルに見える表現の中にも、それを目にした人は確かに手仕事の存在を感じられるのです。」

ー Takao Momiyama

■Yoko Yamano Andersson (glass) - Stefan Andersson (ceramic)

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左:Yoko Yamano Andersson / Martini glass, Champagne glass, Sherry glass
右:Stefan Andersson / Vase

「Stefan Andersson とは作品を通して知り合いました。彼のマテリアルへの向き合い方やクラフトマンとしての表現の仕方に何か共感するものがありますが、どこか違ったものを見ることもできます。彼が日本で作品を展示することが、そこでの人たちにとって『共感』になるのか、『異文化』的感覚になるのか、とても興味があります。」

ー Yoko Yamano Andersson(山野アンダーソン陽子)

■Miro Burman (paperwork) - Mikael Löfström (wood)

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Miro Burman / Paper mobile, Paper tapestry

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Mikael Löfström / Family

「Mikael Löfström の木の人形はシンプルなフォルムで、細やかな手仕事を経て作られています。本人の性格を映すかのような、あたたかな表情です。また一方で、彼のスウェーデン国内でのデザイナーとしての多彩な経験も背景に見えます。彼の作品はベルリンのデザインショップやロンドンのポールスミスなどにも愛されています。
スウェーデンのジャーナリストが、Mikael の木の人形はどこか日本的なタッチがある、と以前コメントしていました。日本のこけしが連想されたのかもしれません。私が彼の作品に愛着を覚えるのもそれが理由かもしれません。彼の人形は、私の制作に対しても、紙を素材として、また色として様々な手法で用いるようインスピレーションを与えてくれます。」

ー Miro Burman

■Masayoshi Oya (ceramic) - Karin Mååg (ceramic)

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マグカップ:Masayoshi Oya / Barrskog Teacup
花器:Karin Mååg / Rosa vase, Vita vase

「Karin Mååg は私の良き友人であり、一番好きなセラミックアーティストでもあります。私たちはHDKで2年間ともに勉強に励み、陶磁器について色んな話をし、たくさんの時間を過ごしました。彼女の作品はテーブルウェアから彫刻まで、その種類は多岐に渡ります。それぞれ形は違えど、どの作品にも彼女のチャーミングでフレンドリー、そして遊び心のあるあたたかなパーソナリティが反映されています。」

ー Masayoshi Oya


会場に並んだ作品を眺めていると、異なる国のオリジンを持つ作家たちが作ったものでありながら、どこか仲間のような似た雰囲気が漂っています。日々使う道具、手に触れるもの、目で美しいと感じるもの、肌で心地いいと感じるもの ー 日本とスウェーデンとで文化や習慣は異なれど、それらの感覚が近しいからなのでしょうか。その親しみの感覚こそが、「KIN」という名に込められた思いなのかもしれません。

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ぜひこの感覚を味わいに、またなかなか日本ではお目にかかれない作家たちの多彩な作品を直接ご覧に、会場へお越しください。ご来場を心よりお待ちしております。


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[会場]CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(CLASKA 2F)
[会期]2019年10月5日(土)~11月4日(月祝) 11:00~18:30
> claska_do Instagram