BLOG BLOG CLASKAから送る日々のメッセージ

2010.07.25

「みやげもん、好きだもん」レポート

昨日7月24日(土)に開催しましたトークイベント「みやげもん、好きだもん」に
お越しくださった皆さま、ありがとうございました!いやー、楽しかったですね。

そのレポートを少し、お伝えします。



いらっしゃいませ。
本日のゲスト、佐原張り子職人 鎌田芳朗さんによる招き猫(と、烏天狗)がお出迎えです。



盛況御礼。会場は「みやげもん展 ふたたび」を開催中のCLASKA 2F “Gallery 2”。
たくさんのみやげもんたちに囲まれて、鎌田さん(右)、BRUTUS「みやげもん」を
編集/執筆されている川端さん(中央)、CLASKA Gallery & Shop “DO”ディレクターの大熊(左)
3人によるトークイベント「みやげもん、好きだもん」がいよいよスタートです。

そもそも川端さんが「みやげもん」の連載をスタートされた経緯から、郷土玩具の成り立ち、
鎌田さんの職人人生について、張り子の作り方、「みやげもん展 ふたたび」解説、
と大充実の内容。



鎌田さん、子どもの頃から絵が苦手で、本当は家業を継ぎたくなかったんですって。
けれど、張り子作りを手伝っていた若い時分に先代のおじい様が亡くなってしまった。
まだ絵付けなんてしたことが無かった頃。それでもおじい様の作品を求めて注文はどんどん入る。
いたしかたない状況の中で注文に応え、見よう見まね、無我夢中で何とか自分なりの張り子を
作り、描き続けてこられたと。

そうしたら11年前、1999年の兎年、思いがけず年賀切手の図案に
自作の兎の張り子が選出されるというとんでもない快挙を達成。


こちらがそのときの年賀切手。


何がなんだかたくさんのメディアが取材に来たり、佐原市をあげてのお祝いを
受けたり、日本全国から注文が殺到したり、大変なことになったそうです。


そんなこんなもありつつマイペースに張り子を作り続けて約60年。


「見学に来る人たちから『うちの孫の方が絵が上手い』なんて言われても、
もう気になりません。」


そうして


「近頃はようやく、天職かなと思えるようになりました。」


いかにして到達、素晴らしい境地です。


いよいよ、そんな鎌田さんの張り子絵付け実演がスタート!



トークを座って聴かれていた後ろのほうの席の方々も(会場が狭くてすみませんでした)
立ち上がり近寄って、鎌田さんを囲みます。



真剣なまなざし。

ちなみに手前は大熊が以前「新作でぜひライオンを作っていただけませんか」と
オーダーさせていただいたところ鎌田さんが当日お持ちくださった、
圧巻のライオン面(現在ドー店内に展示中)。

さて絵付けは鼻、目の下地、首の鈴、口、首輪、耳の中、足先、目玉、髭と、



迷いなく、赤、金、黒、白を使い分けて塗り進められる筆さばきの速いこと速いこと。
ほとんどの写真で手元がブレておりました・・・。


そして、


「こんなんできちゃいました・・・。」



照れ笑いの鎌田さんに、皆さん拍手喝采。





絵付け実演で生まれた招き猫たち。決して2つと同じものはない、
絶妙な偶然性と鎌田さんの「優しさ」に溢れています。




特設「みやげもんショップ」では、鎌田さんの招き猫を販売中です。
(大8,400円 / 小2,100円。代引発送も承ります。)


ちなみに現在弟子(後継ぎ)を募集中の鎌田さん。
いやいや、張り子界の鬼才 鎌田さんの世界、そうそう真似なんかできやしませんよ。
しかし、我こそはという方はどうぞ、ぜひ、ご一報ください!

川端さんによると、BRUTUS「みやげもん」で紹介されてきたみやげもんたちも、
哀しいことに続々とその存在が絶えゆく一方とのこと・・・。

あぁ、愛すべき「みやげもん」。
これからも丁寧にご紹介し、応援していきたいと思います。

「みやげもん展 ふたたび」の会期は8月1日(日)まで。

Posted by press