2010.02.17
「泣きながら生きて」を泣きながら観て
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僕らが手にしている富は見えない…
ここ数年ほんとに涙腺が緩んできたとはいうものの、
ここまで上映中泣きっぱなしだったことは生まれて初めてである。
映画「泣きながら生きて」は、かつてテレビで放送されたドキュメンタリー番組を
映画化した作品。妻子を母国である中国・上海に残し15年もの間一度も帰国することなく、
朝から深夜まで異国・東京で働き詰めの人生を送った男とその家族の物語である。
稼いだ金はすべて母国に残した家族のために送金するのだが、それは文化大革命時代の
過酷な状況の中で生き、教育を受けられなかった自分や妻に代わってなんとか娘をアメリカ
の大学に行かせるためであった。娘は父親の生き方に疑問を感じながらもその深い愛情を
心の底では理解し、見事期待に応えアメリカの大学に合格する。
そのあまりにまじめで一途な父親の姿に心打たれ、涙しながらも、その尋常ではない
家族のあり方に私は違和感を感じないではいられなかった。中国を離れた父親が次に
娘に会ったのは当時小学生だった娘がアメリカの大学留学が決まり、東京経由でニューヨーク
に渡ることになった8年後のこと。しかもトランジットを利用したわずか24時間だけ。
その後も仕送りを続けるために東京に一人残った父親が妻にあったのはその5年後、
13年ぶりであった。家族のことは誰よりも深く愛している。にも関わらず
その愛する家族と長い年月を別々に生きるという選択をした父親。
共に暮らすことが不可能だったわけではないのに…。
強い使命感とエゴイズムのあいだで「幸福」が揺れて見えた。
人間とはつくづく複雑で奇妙な生き物だ。
興味のある方にはぜひ映画を観て頂きたい。
話は変わりますがドーで開催中の「ギャラリーやまほん展」もいよいよ
今週末(21日)までとなりました。オーナーである山本忠臣さんの美意識と
熱意に打たれ、共感した多くの人気作家たちの作品が一同に見られるという
ことで、いつになくドーにも大勢の方々が見に来てくださっております。
私も含めたスタッフもついつい欲しいものに手が出て、お客様そっちのけで
散財する始末。まだの方はぜひこの機会をお見逃しなく!
スタッフ一同お待ちしております。
Posted by okuma
