2010.01.28
楽しそうなその笑顔のわけは
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生きている者にとって死者とは
ドクロと言えば近頃はちょっとしたファッションアイコンである。
青山のインテリアショップ「シボネ」でなんとも愛くるしい木製の
ドクロを見つけて思わず購入してしまった。
このドクロは、メキシコのオアハカで作られた民芸品である。
オアハカはメキシコの南西部に位置する太平洋に面した州。
織物から陶器、木工、粘土細工などメキシコでも有数の民芸品
の里として知られている地だ。
思わず笑みがこぼれてしまいそうになるこのドクロであるが
それにはメキシコの死者とのつきあい方に対する文化が色濃く反映
されている。スペインに征服されカソリックが広まったメキシコには
先住民文化と融合した独特の「死者の日」というお祭りがある。
一年に一度、死者を盛大に迎え、飲めや歌えやの大騒ぎをするというもので
湿っぽさが微塵もない陽気なお祭りである。
この世とあの世が限りなく一体となり、みんな一緒に楽しもうという
態度は、日本的習慣からすると少し不謹慎なようでもあるが、考えて
みるとなんとも羨ましい気がしてくる。
生者と死者が「悲しみ」だけでつながれている世界は不幸である。
それでも生者は生きて行かなければならないとすれば、「悲しみ」
を越えていく方法を見つける必要だ。この陽気で一見能天気な
死者の祭りの奥には、そんな古代人の知恵が詰まっている。
ユーモラスなドクロには深い意味があるようだ。
Posted by okuma
