2008.12.18
タカシとヒロシpart1
「神の手を持つ男」「キング・オブ・オタク」と称され、その名を世界に
轟かせている美少女フィギュアのカリスマ原型師ボーメさん。
先日ETV特集でそのボーメさんのまさに神業的な製作風景が放映されていたのを
ご覧になった人も多いのではないでしょうか。私は以前からその「ボーメ」という
謎めいた名前が気になっていて、さすがオタク界のカリスマだけあってネーミング
も普通じゃないな、なんて思っていたのですが番組の中で少年時代のトレードマーク
であった帽子と眼鏡から付いたニックネームだと知って笑ってしまいました。
人間の先入観というものは本当にいい加減なものですね。
ボーメさんと言えばあの村上隆さんの一連のフィギュア作品を製作をしている人
としても有名です。今年は「マイ・ロンサム・カウボーイ」という村上作品が
クリスティーズのオークションで16億円で落札というニュースもありました。
アート作品の価値と価格との関係性を論じるのは素人なのできませんが、
日本の現代美術作品が例えアートバブル的状況が背景にあったとしても16億
という金額を付けたという事実が画期的なことであることは間違いありません。
今世界のアートシーンの最前線で活躍し、トップレベルの評価を得ている日本人
アーティストは誰かと聞かれれば間違いなくこの村上隆さんともうひとり、
杉本博司さんを挙げる人が多いでしょう。杉本さんの大規模な展覧会が金沢21世紀美術館
で開催中です(小倉さん行ったんですね!羨ましい)。
まず二人に共通しているのは作品の制作姿勢です。
二人とも自分の表現したいものをつくる、などといったナイーブな動機から作品制作を
始めたりは決してしません。世界のアートシーン(あるいはアートヒストリー)という
文脈に対して徹底的に意識的でいること、より具体的には確固たるコンセプトを基礎に
据えること、そこから創作活動をスタートさせているのです。
なぜなら世界のアートシーンがそれを求めている、前提にしているからです。
確固たるコンセプトが作品に内包されていること。それが現代美術シーンに参加する
入場券のようなものだからです。それは現代のアートシーンがコンセプチャルアートの時代
だということを意味しています。「コンセプト」、それがマルセル・デュシャンの登場以来
続いている現代美術シーンの「お約束」なのです。
(少し長くなりそうなので次回に続く…ということで)
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こ、これが16億で落札された村上隆さんの「マイ・ロンサム・カウボーイ」
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こちらはその数ヶ月前に12億で落札された運慶作の如来像
Posted by okuma
