2008.11.05
古人の知恵
休日を利用して茨城県の結城市に行ってきました。
先日、結城紬の問屋さんで働いているという女性がクラスカを訪ねてくれたのですが、
そのとき色々話しを伺ったのがきっかけでぜひ一度訪ねてみようと思っていたのです。
それまで結城紬という言葉は知っていても、具体的にどんなものなのか、どのように
作られているのか、それどころか何県にあるのかさえ知らなかった無知な私は、
基礎の基礎からご教授頂こうと思いました。
結城紬は真綿から糸を紡いでつくる絹布で、蚕が吐いたままの生糸とちがい、
元来はいわゆるB品の繭を使って取った真綿から糸を紡いだものです。
今で言うところのエコ的発想から生まれたものなんですね。
「絹」というとピカピカしたツヤっぽいイメージがあり、どうも日常感に欠ける気が
していましたが、結城紬はとても素朴な上品さに満ちていて、ある意味とても現代的
な素材だと感じました。目をつぶって真綿を手にすると全く重量を感じさせないのに、
はっきりと暖かさが手に伝わってくるから不思議です。
素材の説明から製作工程を一通り聞いた後、手紬の反物を色々見せて頂きました。
実際話を聞いた直後だというせいもありますが、どれも素晴らしくてつい欲しくなって
しまいます。これを今でも全工程手作業で行なわれているというから驚きました。
お値段は一反(13mくらい)40万から上は1000万近いものまで!でも高ければ
いいというよりは、価格は柄の複雑性とその手間からくるもので私は一番安い
無地の生地の方がむしろ好みでしたね。手紬と比較してしまうとどうしても
見劣りしてしまうものの、動力(機械)織りの結城紬もなかなかよかったです。
こちらは10万円台で着物がつくれるそうです。ちょっと無理すればなんとかなるかも。
日本人で生まれた以上、一度くらい着物を着た生活を送ってみたいものです。
それにしても虫が吐く糸をつむいで服にしてしまうなんていう発想がどうして
生まれたのか、本当に古人の想像力と知恵には驚くべきものがあります。
文明が発達し、生活がコンビニエントになる一方、私たちは確実に何かを
失い続けているのでしょうね。本当に恐ろしいことです。
記念に結城紬のショールを購入しました。
機械織りですが、柔らかくて軽くて本当に暖かいです。
とても気に入ったのでお店で扱おうと思っています。
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Posted by okuma
