2008.10.29
人に近いデザイン
いよいよ明日から秋のデザインイベントがスタートします。
行ってみたい展示も色々とあるのですが、いかんせん当事者というか
イベントに参加する側になってしまうとなかなかよそを見て回れないのが残念。
クラスカが参加するデザインタイドのブックレットをパラパラめくっていたら
無印良品のページに目がとまりました。欧州150年の歴史を持つ家具メーカー
とコラボレーションして商品を発表するとありました。相手はどこだろうと思っていたら
トーネットというではありませんか。
コルビジエも愛したトーネット社のベントウッドチェアは19世紀後半に生まれて
から世界で最も多く生産された椅子だとも言われ、私も大好きな椅子のひとつです。
元々は大衆のための椅子でしたが近頃はなんと一脚10万円以上の「リュクス」な存在に。
とてもいい椅子だけどイメージと現実とのバランスが悪い椅子になってしまった、
そうお感じになっている方も少なくないでしょう。
それを無印良品が他社(トーネット)の原点に代わりに立ち返って元の大衆のための
良質な椅子に戻そうというのですからあっぱれと言いたくなります。
他社の原点といっても普通の人々のための良質でリーズナブルな商品開発こそ
まさに無印の理念であり、それと合致したということですね。
あとは実際のクオリティとデザインはどうなのかが気になるところ。
本当に無印には拍手したいくらいなのですが、にもかかわらずやっぱりあまり
売れないんだろうなと一方では思います。いくら安いといっても椅子一脚で3、4万円。
無印を日常的に利用し、イメージが出来上がっている客層の視点からすれば
十分高価な商品になってしまうからです。でもおそらくそれもある程度わかった上で
無印はチャレンジしようとしているのではないか、私はそう思っています。
少しウブなのかもしれませんが…。
ともかく実物を見るのが楽しみです。
これはクラスカのドーで展示している倉成英俊さんの「dayshop」の展示。
倉成さんの作品はコンセプチャルでありながらとってもオーディエンスフレンドリー。
作り手のヒューマンタッチな知性を感じます。展示風景もとても気に入ってます。
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Posted by okuma
