2008.08.13
形骸の中で
すでに当blogで触れていますが、ただいま2Fギャラリー&ショップ"DO"にて
澄敬一さんの展示会を開催しています。今日は展示中の作品の中で、鳩時計
以外のものもご紹介したいと思います。
下の写真がそれです。アイロン。やすりをあてて塗装を落とす、あるいは腐食
させることでメッキを剥がすといった他の作品にも共通する、表皮を剥がしく
いくためのハンドワークがこのアイロンにも施されています。その剥がし方は
慈しむようであり、澄さんの作品には、皮むきをされた鮟鱇がもつような神経質
な痛みはなく、召され、焼かれ、残された骨のようであり、意思の抜けた殻の
形だけが持ち得る静けさがあります。
ただ、その殻の中が空っぽかというと、鳩時計の中から、鳩が時を告げるように、
このアイロンの抜け殻にも込められた存在があります。焼かれた乾いた骨、
あるいは形骸がそれでも抱きかかえているその存在は、ぜひご来場いただき、
その目で確かめていただければと思います。
その際にはスタッフに一言声掛けくださいませ。
Posted by dan-uskb
