BLOG BLOG CLASKAから送る日々のメッセージ

2008.06.18

フツーの人生「シークレット・サンシャイン」

秋葉原で起こった無差別殺人、岩手・宮城の内陸地震。
これは極端な例外状況なのかもしれませんが平穏だった人生に突如として
思いもよらない悲劇が襲いかかるということは、よく考えれば誰の身にも
起こりえることです。


先日「シークレット・サンシャイン」という韓国映画を観ました。
監督はイ・チャンドン、主演はこの映画でカンヌの主演女優賞を獲得したチョン・ドヨン。
夫を亡くし、都会を離れて幼い息子と地方都市に移り住んだばかりの主人公シネに予告
なく訪れる突然の悲劇。生きる意味を見失い、心乱れ、苦しみ続けながら必死に救いを
求めようとする主人公の姿は、程度の差こそあれ現代人が少なからず抱いている葛藤を
象徴しているように思えてなりませんでした。人生というのは過酷です。
http://www.cinemart.co.jp/sunshine/


宗教や地域共同体、あるいは家族といった近代以前の社会がもっていたある種のシステム
から解放され現代人が手にしたものは、次から次へと目の前に迫ってくる「選択」の毎日、
つまり「自由」という名の監獄、などと言うと少し大げさでしょうか。
でもそのような時間を過ごすということこそ、今を生きる人たちにとっての
「フツーの人生」だと言えないでしょうか。
一見、何不自由なく毎日を送っているようでありながら、「生きる意味」を探し、
問い続けなければいけない人生というのは決して幸福ではないですよね。
かといって思考停止な人生というのもいかがなものか。
うーん、やっぱり生きるって難しい。



Posted by okuma