2008.06.11
澁澤龍彦とマックス・ワルター・スワンベリ
先週まで神奈川近代文学館で開催されていた澁澤龍彦回顧展に行きました。
小規模ながらなかなか見応え、読み応えがあって楽しめ大満足。
彼の文学作品以上にスポットが当てられていたのが、サロンとしての澁澤邸です。
博覧強記でサービス精神旺盛な主人と個性的な客人によって生まれるアトモスフィー
たるや相当なものだったのでしょうな。サロンに参加している人たちにとっては
知的で甘美でばかばかしい、つまり本当に贅沢な時間だったに違いありません。
澁澤には「幻想の画廊から」といういかにも澁澤らしいと言いたくなる画家たち
を紹介している著作がありますが、なかでも最も好きな画家だといってはばからないのが
スウェーデンの幻想画家、奇才マックス・ワルター・スワンベリです。
ただこのスワンベリ、日本ではほとんど知られていないせいか作品集を入手するのが
本当に困難。唯一日本語でテキストが書かれた作品集が1976年に河出書房から出版された
シュルレアリスムと画家叢書というシリーズの一冊。
澁澤先生が自ら著者としてペンをとっておられます。
![]()
この本はるばるスウェーデンからやってきました(和書なのに!ネットは便利です)。
数年前までよくスウェーデンのマルメという街に家具や雑貨の買い付けに行って
いたのですが、そのマルメこそスワンベリが生涯過ごした街。
なので勝手にご縁を感じています。
澁澤はスワンベリの絵を「ひたすら陶酔に誘ってくれる絵」だと言ってますが
残念ながら私はまだその域には達しておりません。
Posted by okuma
